高島ちぢみ TAKASHIMACHIJIMI

綿クレープ・綿楊柳などとも言われる「高島ちぢみ」は、日本古来から伝わる知恵と工夫による、いわばわたし達への贈り物です。春夏の高温多湿な季節はもちろん、年中を通して日本の生活に快適さと爽やかさを運んできました。

高島ちぢみ は、滋賀県北西部に江戸時代より伝わる製織方法で出来た織物です。地域ブランド『高島ちぢみ』として、「地域団体商標」としても登録されています。(商標登録 第5461250号 平成24年1月認可)

「高島ちぢみ」の郷・滋賀高島では古くから「縮(ちぢみ)」が織られ、生活に供されてきました。

現代では「革新織機」といわれる、高速の機械での製織を主な生産力としていますが、古くには手織り機(ておりばた)でも織られていた「高島ちぢみ」の共通した特徴として、経糸(たていと)に単糸(2本以上に撚られていない1本で出来た糸)を使い、緯糸(よこいと)には、強く撚られた糸を織り込む、という点が挙げられます。

「高島ちぢみ」の生地表面には独特のシワがありますが、その原理としては撚糸で織られた生地をお湯に浸したとき緯糸の撚りが戻り、生地の表面が盛り上がって「しぼ」「しわ」が産まれることにあります。

そのしぼ・しわが汗をよく吸収して、乾こうとするその際に、身体の熱を吸収して冷やす放熱効果により、爽やかな着心地を保ちます。

すててこ や U首シャツ などの肌着として、または パジャマ や 作務衣 などの生活に密着したアイテムとして。またある時は 寝具 、最近では Tシャツ・ ポロシャツ など、また本当に近々では その涼感を活かし、布マスク にもご活用頂いている「高島ちぢみ」。

是非お手に取って頂き、この快適な素材「高島ちぢみ」をご着用ください。暮らしのそばに置いてやってください。きっと皆さまに愛される理由をわかって頂けるはずだと、僭越ながら生産者としては確信しております。

どうぞ「高島ちぢみ」をよろしくお願いいたします。